☔ 雨の日、散歩に行けないときは?
雨が続くと、気になるのが愛犬の運動不足。
「今日は散歩に行けないけれど、大丈夫かな?」
「家の中で遊ばせたほうがいい?」
そんなふうに考えることはありませんか?
犬にとって、散歩は身体を動かすだけの時間ではありません。
外のにおいを嗅いだり、周囲の音を聞いたり、自分のペースで環境を探索したりすることも、散歩の大切な要素です。
だからこそ、雨の日に室内で過ごすときも、たくさん動かすことだけを目標にしなくて大丈夫。
愛犬の年齢や体調に合わせて、できることを取り入れてみましょう。
👃 身体を激しく動かさなくてもできること
室内でできることのひとつが、においを使った遊びです。
例えば、いつものフードを少量ずつ分けて、愛犬に探してもらう遊び。
最初は見つけやすい場所から始めて、慣れてきたら少しずつ場所を変えてみます。
においを手がかりに探す遊びなら、走り回らなくても取り組めます。
ただし、布や紙などを噛んで飲み込んでしまう愛犬には、素材や方法を工夫してください。誤飲の心配がある場合は、必ず見守りながら行いましょう。
また、おやつを使う場合は、与えすぎにも注意が必要です。
普段の食事量とのバランスを考えながら、無理のない範囲で楽しみましょう。
🧠 短いトレーニングも選択肢のひとつ
雨の日は、短いトレーニングを取り入れるのもおすすめです。
例えば、すでに覚えている合図に反応する練習や、手のターゲットに鼻先を近づける練習など。
難しいことを新しく覚えさせようとしなくても、愛犬が理解していることを一緒に楽しむ時間にできます。
大切なのは、長時間続けることではありません。
集中が切れたり、離れようとしたり、疲れた様子が見られたら、そこで終わりにしましょう。
愛犬が楽しめているかどうかを見ながら、短い時間で区切ることが大切です。
🏠 室内で身体を動かすなら、安全を優先
室内でも、ゆっくり歩いたり、飼い主さんの手の動きに合わせて数歩移動したりすることはできます。
ただし、気をつけたいのが床の滑りやすさです。
フローリングでボールを追いかけて急に方向転換したり、勢いよく走ったりすると、足元が不安定になることがあります。
特に、シニア犬や関節に不安のある愛犬は、若い頃と同じ遊び方が適しているとは限りません。
室内での運動は、滑りにくい場所を確保し、愛犬の状態に合わせて行いましょう。
ジャンプや急な方向転換をさせてまで、散歩の代わりになる運動量を確保しようとする必要はありません。
運動量を補うことよりも、安全に身体を使えることを優先する。
雨の日は、そんな考え方も大切です。
🌿 シニア犬は「いつもと同じ」を求めすぎない
シニア犬の場合は、年齢だけでなく、関節の状態や筋力、疲れやすさなどによって、適した活動が変わります。
いつも楽しんでいた遊びでも、身体の状態によっては負担になることがあります。
そんな日は、無理に運動させようとせず、短い距離をゆっくり歩く、においを探す、落ち着いて触れ合うなど、負担の少ない過ごし方を選んでみましょう。
ただし、歩き方が急に変わったり、動きたがらなかったり、痛そうな様子が見られたりする場合は、単なる運動不足と決めつけないことが大切です。
気になる変化があるときは、かかりつけの獣医師に相談してください。
また、雷や雨音を怖がる愛犬には、無理に遊ばせず、安心して休める場所を用意してあげましょう。
📚 室内での過ごし方にも、研究がある
2019年に発表された家庭犬26頭を対象とする研究では、フードを食器から与える方法と、フードを取り出すおもちゃを使う方法が比較されました。
その結果、おもちゃを使った場合、1日の総活動時間は平均12%、歩行時間は平均26%増加しました。
ただし、これは特定の給餌方法と活動時間を調べた研究です。
知育遊びが散歩を完全に代替できることや、すべての犬に同じ効果があることを示した研究ではありません。
室内での工夫は、日々の活動を支える選択肢のひとつとして考えるのがよいでしょう。
🚌 Splootではこう考える
Splootでは、運動を「たくさん動けばよいもの」とは考えていません。
愛犬の年齢や身体の状態、その日の動き方を見ながら、無理なく身体を使えることを大切にしています。
雨の日も同じです。
いつもと同じ運動ができなくても、においを探したり、短いトレーニングを楽しんだり、落ち着いて過ごしたり。
その日にできることを選ぶのも、愛犬の身体と向き合うひとつの方法です。
散歩に行けないことを必要以上に気にするより、今日の愛犬に合った過ごし方を考えてみる。
そんな時間も、愛犬との暮らしを支える大切なひとときになると思います。
📖 参考資料
- 栃木県動物愛護指導センター「雨天時の室内でできる犬の運動不足解消」(2024年7月22日公開)
- Su, D. K. et al. “Impact of feeding method on overall activity of indoor, client-owned dogs.” Journal of Small Animal Practice, 60(7), 438–443. 2019.




